2024.06.05

チドリさんと詠おう大正を謡おう

気がつけば2024年が始まって半分が過ぎてしまった。いつの間にやらです。わたし、気を失っていたのかな。それはさておき、お仕事の話。「チドリさんと詠おう大正を謡おう」イベントのチラシレイアウトを作成しました。気を失っていたのかなと言いつつもお仕事してますよ。

大正時代の少女詩人、田中千鳥のイベントが6月29日に鳥取のわらべ館(わらべ館HP)で開催されます。地元の小学校の児童と地域の皆さんによる詩の朗読と、大正時代に生まれた童謡を歌うとのことです。お近くの方はぜひ。

チドリさんと詠おう大正を謡おう
2024.01.21

憑き物が

前回の更新から随分と月日が経ってしまいました。お仕事のご依頼をたくさんいただいていて、特に秋頃からは休みなくずっと走り続けていた感じです。ありがたやありがたや。そして気がつけば新しい年を迎えていました。今年の目標は「昨年より頑張る」です。小さなことからコツコツと。

で、だ。前回の更新では「憑き物がおちた」なんてことを書いておりましたが、菩薩のような心はすぐに消え去り鬼がいてます。ここに。もうすぐ節分ですので自分に豆をぶつけときます。鬼の心よ出ていけー。

憑き物が
2023.07.25

憑き物がおちた

8年ほど前からホットフラッシュが始まり、この5〜6年は怒りのスイッチが電光石火で入るという地獄(主に家族が)だったのですが、これは例のアレよねと思いつつも腰が重くて病院に行かないまま不調な日々を過ごしていました。が、いよいよしんどいぞとなり婦人科に行くことに。結果は予想したとおり更年期障害でホルモン剤を処方されたのだけれど、数日塗布しただけでビックリするくらいラクになった。なにこれすごい。

大袈裟ではなく、何か(鬼とか悪魔とか狂ったピエロとかそんな感じのやつ)に心を乗っ取られたかのように、自分の心がコントロールできなくてイライラしていたのが、ストンと憑き物がおちたように穏やかになった。これよ、これ。「本来の姿を俺は取り戻したどー!」と知らない人にもハイタッチしたいくらいうれしい。が、元々そんな陽気な性格ではないのでおうちで静かに喜んでいます。思えば幼少期からずっと「怒ることあるの?」とか「おっとりしてる」と言われてきた人生だったのに、阿修羅のごとく怒る日々が何年も続くだなんて想像もしていなかった。もっと早くに病院に行けばよかったなと思う。

どれくらい変わったかといえば、全く片付けをしない子に対し「何回ゆうたらするねん!」と、1日200回くらいキレ散らかしていたのが0回です。ゼロ。全くない。ホルモン剤塗布してからも「片付けてね」と声掛けはすれども1度も子に怒っていない。怒りやワケのわからない不安や、急に涙が出ちゃったりするジェットコースターのような感情の起伏もない。ロボトミー手術かなってくらいない。ああ、やさしい世界に戻ってこれた。ただいまー!

それにしても本当に女性ホルモンのチカラってすごいなー。どうかこの勢いでサマージャンボが当たりますように。

憑き物がおちた
2023.07.10

わかっているけど

数ヶ月もの間、怖くてのれなかった体組成計にのったら「ヒッ」と小さな悲鳴がでた。うちの体組成計はスマホにアプリを入れるとスマホに自動で記録していくやつで、体重推移グラフをみるとこれ株なら笑いが止まらないよねってくらい右上にジャンプしてた。七夕さまの短冊に「20キロ痩せるメンタルをください」と書いたのだけれど、今年の七夕は雨が降ったから願い事が届いていないみたいので自力でなんとか頑張るしかないのでしょうか。体が重たいので走ったりすると膝を悪くしそうなので、体重が減るまではウォーキングかなと思いつつも、体重が減る日がくる気がしない。こうしたら痩せますという知識だけはあるのに体を動かす根性がないという結果が今の体型、あああ…絶望。

と、いうのをラムネバーを食べながら思う。暑い日はアイスよね。

わかっているけど
2023.06.22

夏によわい

わたしがまだ若くてスリムな体型だった頃、大阪の小さなデザイン事務所に勤めていた。その事務所の社長がふくよかな女性だったのだけれど、とにかく暑がりな方で6月に入ると「暑い、暑いわ〜」とフーフー汗をかきながらエアコンの温度を18度に設定するのが恒例で、内心「なんでこんなに下げるのよ。冷蔵庫やん」と不満だらけだった。

それから時は流れ、たっぷりと脂肪を身にまとった中年女性となったわたしは「災害時に備えて脂肪を蓄えてます」なんてしょうもないことを言いながら、「暑い、暑い」と汗だくになっている。全身から吹き出すような汗をミニタオルで拭きながら社長のことを思い出す。社長、あの頃は社長の気持ちがわからなくてごめんなさい。今ならわかる。わたし、冷蔵庫に入りたい。

話はグイッと変わるけれど、全身から吹き出すで思い出した。血飛沫のこと。根本起男さんの「さんくすないと」は喉元から血飛沫が出て人が死にゆくシーンの描写が印象的だった。パニックに陥った集団のそれぞれの事情なんかもあってサクサクと読めちゃうのだけれど、展開が早くて、最後も「そうかー」という感じで心の中をサラサラっと流れちゃう感じだった。

さんくすないとがあまりにもサラサラとしちゃったので、心をえぐられるようなイヤミスが読みたいと思って、真梨幸子さんの「殺人鬼フジコの衝動」を読んだら冒頭から心をえぐられっぱなしで、最後のあたりで「そうだったの?」と驚いて、巻末で「そういうこと!」とゾワゾワとなった。イヤミスは読んでいるときも読み終わったあとも心がザラザラになるけれど、また読みたくなる。麻薬みたいなものなのかな。

心がザラザラになるといえば、齊藤彩さんの「母という呪縛 娘という牢獄」これは実際にあった残酷で悲しい事件のノンフィクションで、読み終わったあと落涙。この本は、わたし自身が絶対にこのような親になってはいけないという戒めとして読んだのだけれど、とにかく心が痛んだ。悲しすぎるな。

本の話ばかりになった。そうだ、夏によわいってことを書きたかったんだった。今でも夏バテでぐったりしているのに、夏本番になったらわたしどうなっちゃうんだろう。前に「寒い時は服を着たら良いけど、暑いときは脱ぐことできなくなるから(自分の)皮を剥ぐしかない」と夫に冗談を言っていたら、それを聞いていた子に「皮を剥ぐなんて怖いこといわないで」と言われた。心配しなくてもお母さんは自分の皮を剥ぐことはしません。お腹の脂肪は千切れるものなら千切ってしまいたいけれど。

お肉はミンチにして処分すればバレないって殺人鬼フジコが言ってたな。

夏によわい
2023.06.18

ぼちぼちと暮らす

日々のことを。

毎年「梅干しは年に一回しか漬けないから、なかなか上達しない」と言っているのだけれど、なんだかんだで梅干し漬け歴も12年くらいになったので、そこそこ上達してるんじゃないかなと思う。年々ズボラな漬け方になっていて、今年はジップロック(もどき)の袋で漬けてみた。今のところ良い感じに漬かってる気がする。なるべく空気にふれないようにすることがカビないコツなのかな。
梅酒は去年4L仕込んだので、今年の梅仕事は梅干しと梅シロップのみ。らっきょうも漬けたし、新生姜で紅生姜も作ったし、実山椒の保存も終わったので好きなときにちりめん山椒が作れる状態。これも干支一周分くらい続けている習慣。意識して丁寧な暮らしをしているわけではなく、食べることが好きなのよね。きっと。

好きといえば、図書館でミステリ本を借りて読んでいて、これが毎日の楽しみ。新刊はなかなか予約ができないので、ひと昔前の本ばかり借りているけれど、おもしろいものはいつの時代でもおもしろいね。昨日は湊かなえの「少女」を読んで「死ぬってこの世界から退場することだよ」の一文に納得した。ずっと続いているこの世界に途中参加したからには、楽しいなとかうれしいなを少しでも多く経験して、そして穏やかに退場したいなと思った。

飼い猫が寝ているとき、そっと体にふれると「クルゥ」と鳩のように鳴く。それを毎日「鳩がいてる」と笑えるのがしあわせ。

ぼちぼちと暮らす